下画像のように使わないウキ、古くなったウキ、傷のあるウキ。

こんなウキがたくさんあるかと思います。

Gure8 はそんなウキをリメイクしています。


このリメイクについて0ウキを用いて掲載してみましょう。

前提条件としてウキ止め無し喰わせ重視で運用。

ウキのメーカー等、種類や塩分濃度の違いにもよりますが0ウキが海面にぽっかり浮いている時などガン玉調整することと思います。

しかし、海況によってはガン玉を打つと棚ボケしたり、喰わせるときに違和感を与えてしまい吐き出される。
など使い難い事もあります。

こんな時に最も適しているのがDVCでした。

シビアな浮力調整が可能でとても高機能なウキですがひとつあたり2000円近くて高額です。

なので手持ちの古いウキを用いて自作してみようと思ったのです。

眠っていた古いウキが今ではシビアな浮力で使えています。

作業としては2通りあります。
①マニュキアを塗りエポシキ液を塗り重ねる。
0.1〜0.2g相当荷重されます。
ウキによってはこれだけで00に近い浮力になります。

②ドリルで小さな穴を開けてG4〜G8あたりのガン玉を平らに潰して接着剤を用いウキに埋め込みマニュキアを塗りエポシキ液を塗り重ねる。

エポシキの重ね塗りで0.3〜0.5gあたりの重量まで加算出来ます。
0ウキが000近くまで荷重されます。



用意するもの
穴を開けるルータ(ドリルやキリでも可)
マニュキア
A・Bエポシキ液
刷毛又は筆
接着剤

この5種類だけです。

◯ガン玉を埋め込む方法
最初にA・Bエポシキ液を混ぜておきます。
ウキの下面あたりに小さな穴を開け、接着剤で潰したガン玉G6を埋め込みます。

その上に厚くマニュキアを塗ります。
マニュキアは直ぐに乾きますので前もって混ぜて置いたエポシキを上塗りします。

乾いたら出来上がりです。

Gure8の場合は、カラット(ct)測定のできる電子秤を用いています。

因みに画像では差異が2.5ctですのでグラムに換算すると0.5gです。

ガン玉に置き換えるとG1ほどになります。

水1リットルあたり30gの粗塩を混ぜた人工海水を用いてビーカーに浮かべたものが下記画像の浮力になります。

0ウキが00と000の間の00プラス1/2の浮力ほどになりました。

塗るだけの荷重や、ガン玉の重さ(穴を開けた分だけ荷重を足す)の基準重量を知っておけば、どのウキでも好みの不可重量を加える事が可能です。

重心バランスも実釣での影響は殆どありませんので、ウキに開ける穴の位置は下方なら大丈夫です。





左作業前 右ガン玉G6マニュキアとエポシキ加工
左作業前 右ガン玉G6マニュキアとエポシキ加工

Gure8流小さな工夫

Gure8ベストの中身

ベストにはパーツ類を纏て収納しています。

またロッドホルダーやチャランボなどにもひと工夫しています。

自己流ですが工夫しているツールとその使い方をいくつかご紹介しましょう。





◯プライヤーでスレ針に加工

プライヤーは主にバリなど毒のある魚の針外しに用いるのですが、もう一つの使い方として針の加工に用いています。

返しのある針を用いている時など、急遽スレ針に変更したいとき、応急処置としてポケットにあるプライヤーの刃先で返しを潰します。

これでインスタントスレ針に変身です。

上:返しがある既存の状態
下:返しを潰し状態

◯サルカン(スイベル)ホルダー

当初左上画像のダイワ製のパーツホルダーを用いていましたが、パーツを付け替える際、パーツが伸ばせず手元をパーツホルダーに近付けることになります。

これでは使い辛く私には今ひとつしっくりきません。

よってパーツホールダー用として10cmほどの記憶形状スパイラスゴムを用いてパーツを繋いでいます。

ここではその中のサルカンについて記載してみます。

下記画像のようにパーツスレッダーの代りにステンレスナイロンコートワイヤーを用いてます。

極小のサルカン(零・零零)では通常のパーツスレッダーには通りませんし、ワイヤーが細すぎると脱落してしまいます。

そこでこのナイロンコートワイヤーが役立ちます。

適度に張りがあるので折り曲げても先端は丸くなりパーツは脱落しません。

ナイロンコートされているので滑りも良く錆などの劣化し難い素材です。

両端をカシメ玉で絞めるだけで簡単に作れます。

下画像のようにこのナイロンコートワイヤーをL字型に曲げておくことで何かに擦れたりしてもサルカンが脱落しないですみます。

Refesence:gure8流サルカン活用方法

私は複雑な海中の地形や上下異なる潮、潮が早い時、低層を狙うときなどは好んでサルカンを用います。

それはハリスを踊らせないためです。
低層を狙う際、ヨレ・二枚潮・潮目などが有れば優先してサルカンを用います。

サルカンはローリング式の零・零零を好んで用いています。



◯パーツホルダーには

右から
ストッパーゴム
潮受けストッパー
シリコンストッパー
DVCドライバー
おまつり解き棒
サルカン(零・零零)
スナップサルカン
ラインストッパー




◯ベイトリール用ラインストッパーを活用

この極小のラインストッパーを装着しています。
これにラインを挟み留めれば、釣り座でのウキ交換、ハリス交換、針の結び変えの時など両手がフリーになりますので仕掛け交換も安心しておこなえます。

このタイプのラインストッパーは挟む力が強いので経験上ですがワンシーズン以上は使用できます。

ラインの太さにも関係しますが太いラインを奥まで挟み込むとラインに傷がつきますので太いラインの場合は力加減の程度を確めてから挟むと良いでしょう。

キザクラなどのパーツスレッダーでも可能ですが、スレッダーは軸が長く挟む力が弱くなりやすいのであまりお勧めできません。

◯シリコンストッパーの使い方

シリコンストッパーと仕掛けようじをラインに通しておきます。

シンプルに仕掛けようじを刺して通常のストッパーとして棚の調整に用います。

また、通常のストッパーでもよいのですが、仕掛けからまん棒の下、つまりハリスに装着して2段のストッパーにすることも一つの使い方です。

これで水中での潮軌道やアタリも目視できます。

小さな流れの下潮でもその流れが目視できて、コマセとの同調もイメージしやすくなります。

ようじを刺したままストッパーをずらす時もゴム製より弾力があり、ラインを傷つけません。

また、通常の潮受けゴムや水中ウキとは異なり、重量は少なく形状も細長いだけなので、グレが餌を咥えた際、違和感が少なくグレが飲み込みやすいなどメリットはたくさんあります。

◯ロッドホルダー二種二段仕様

ロッドホルダー(ロッドホルダー・タモホルダー)のシリンダー上部をドリル等で穴を開けておきます。

一本のピトンでこの二種のホルダーを連結出来ます。

金属は重たいので極力重量を減らしたいと言う思考で作りました。

釣り座にこのピトンを打ち込んでおけばタモに傷がつきにくく、魚を取り込んだ後やロッドを休める時も瞬時に差し込めます。

バッカンに付属するロッドホルダーも良いのですが、コマセが少なくなるとバッカンの自重が軽くなり不安定になる事が多く、このホルダーを用いるようになりました。

また、このホルダーは高波でも流され難いです。


◯カラビナリールに装着

フローティングベストに装着しているギアと言えば最初に思い浮かぶのがピンオンリールです。

このギア、皆さんはどんなタイプを装着していますか。

私はカラビナタイプを装着しています。

それはピンタイプより耐久性が優れているからです。

ただひとつウイークポイントはカラビナ留めのバネが緩くなりガタつくことです。

これを補うのに画像の赤いシリコンを1.5cmほど装着するだけで解決できます。

画像のように外すときは上下にずらすだけです。

ロッドケースのショルダーベルト等に干渉しても脱落し難く、軽くてクッション性もあるので道具を痛めません。

後術のロッドホルダーに用いたシリコンチューブです。

◯ピンリール右から
糸絞めブーメラン
ガン玉外し
ラインカッター
針外し

ラインカッター以外はチタン製なので耐久性に優れています。

私は画像のチタンギアを長期間使っていますが劣化もなく経済的です。





◯シリコンチューブの活用

地磯への釣行では、釣り座までの歩行距離が長く、その距離に加えアップダウンまできつい。

こんな入路のロケーションが多いかと思います。

ですから地磯釣行では、なるべく荷物の重量や持ち込む荷物の量も減らしたいと思っています。

こんな思いで考えたのがシリコンチューブのロッドホルダーです。

チャランボは中空のチタン製でとても軽いものを用いています。

チューブは外径1cmほどのシリコンチューブを25cm荷掛けに通しておきます。

上図のようにシリコンを反対側の荷掛けのステーに差し込めばロッドホルダーになります。

金属系のロッドホルダー関連はこの軽量のチャランボ一本ですみます。