Gure8流寒グレの攻め方5つのパターン

さて、ここではGure8の寒グレ釣りについて潮の捉え方と仕掛けの組み方、そして喰わせ方にについてまとめてみましょう。

◯潮の捉え方
潮の層は大別すると3段階に分けて思考しています。

ここでは低層に居る寒グレを思考して早い潮から緩い潮を前提条件として早い潮の力の配分を上潮3:中潮2:下潮1とします。

また緩い潮では潮力を上潮1:中潮0.5:下潮0.2と思考します。

また道糸はSHIMANO PEGライン0.6号又は0.8号を用いることとします。 

ハリスとの結束はガイド干渉が比較的少ないFGノット、ハリス同士の結束はハリスご短ければトリプル8の字結び、ハリスが長い時はストロングノットとします。

前提条件①:早い潮・餌取り多い
棚4ヒロ(6〜7m)、前方に流れる潮とします。

仕掛け:
ハリス上 2号2m
ハリス下 1.7号5m
ウキ   3B以上
ウキ止め 結ぶ
からマンボウ S
針    4〜6号
ガン玉  状況により選定
ハリスの中にウキを組む

潮が早い場合、下潮任せのハリス角度になりますので斜め70度程の角度を思考して上下ハリス全体を9m取り、ラインコントロールします。

また、ウキ浮力が高いためと仕掛け馴染みの後に潮ヨレなどにウキが干渉されにくいように上ハリスを重めにして馴染みのバランスを取るたウキを基点に均衡を保ちます。

この場合、餌取りの層を突破して、ガン玉から下の仕掛けが餌取り層に入らないように工夫します。(下図参照)

前提条件②:緩い潮・餌取り多い
棚4ヒロ緩やかに前に流れるとします。

仕掛け:
上ハリス 2号3m
下ハリス 1.7号4m
ウキ   3B以上
ウキ止め 結ぶ
からマンボウ S
針                4〜6号
ガン玉  状況により選定
ハリスにウキを組む  

潮が緩く下潮が効いていない場合はハリスの角度を故意的に作るので基点となるガン玉位置を洞察しながら調整します。(下図参照)

この場合も上記同様ガン玉位置を工夫することで喰わせの幅と間を演出します。

手元にはほとんど下潮感が伝わらないので、狙う棚ではしっかりと仕掛けを止めてハリス角度を与え、あたりを待つようにします。

前提条件③-1:早い潮・餌取り少ない

仕掛け:
ハリス     1.5号9m
ウキ         G2(DVCを用いている) 
ウキ止め 有り
からマンボウ 潮受けタイプ
針            4〜6号
ガン玉 状況により選定

ハリスの中にウキを組み、出来る限り下潮を捉えるように手元への信号を得るためラインに集中する。

コマセとは比較的同調しやすいので探れる
幅を生かして低層までは同調させる。

狙う棚毎に張らず緩めずの微妙なオペレーションにてラインの信号から下潮の変化を掴みあたりを取ります。

ガン玉はなるべく上方向に装着して下仕掛けの長さの分だけ喰わせの間を演出する。
仕掛けを回収毎ごとにハリスのヨレを確認する。

ハリスがヨレていればしっかり伸ばしておく。

この場合あたりが出にくいのですが、前提条件としたSHIMANO PEGラインとフロロカーボンハリスなら多少の道糸のラインスラックがあってもあたりは取りやすいです。
(このSHIMANOのPEGラインは比重1.3ほどあるので他社の磯用PEラインとは比較にならない程あたりを取りやすいです。)

前提条件③-2:早い潮・餌取り少ない

仕掛け:
ハリス     1.5号9m
ウキ         00又は000(DVCを用いている) 
ウキ止め 無し
からマンボウ S
針            4〜6号
ガン玉 状況により選定 
ウキはハリスの中に組む

この場合は仕掛け馴染みと同時にウキが沈み始めます。
ここからライン操作で狙う棚ごとに弱く張りあたりを待ちます。

仮に、下潮感が有ればラインは張らず下潮任せにして、ややスラックを出して待ちます。

前提条件④:緩い潮・餌取り少ない

仕掛け:
ハリス    1.5号9m
ウキ  00(DVC)
ウキ止め 無し
からマンボウ S
針   4〜6号
ガン玉 基本的には打たないが状況により装着する。

潮が効いていない場合が多く、狙う棚では張りを掛けてウキを止める。

この時にハリス角度が70度になるようにロッド操作を行う。

この場合も上記同様ハリスがゆっくり落ちていくようにして喰わせの間を与える。

また、活性が低く、喰いも渋い時は、コマセを同じポイントへ多く撒き、コマセを下潮に効かせおきます。

付餌が取られる取られないに関係なく手返し感覚にリズムを与え、ひとつ前のコマセで合わせるようにします。

この方法なら下潮合わせ、サンドイッチ釣法、全層同調の演出が可能になり、ヒットチャンスが上がり、多少なりとも釣果は上がると思います。

あたりがあった場合、穂先を微妙に振って数センチラインスラックを出して喰わせの間を与える。

それでも喰い込まない時は、釣れる確率を高めるため、小さな張り戻しでグレを翻弄される演出を繰り返す。