寒グレ期の撒き餌さについて

この画像は寒グレ期の初頭あたりでの比較的水温も高い15〜18度時期の画像です。

上左は磯際上層部、右上は磯際中層部、下が底部です。

画像のように上層部には餌取りとコッパが縦横無尽に撒き餌さに集まり、落ちて行く撒き餌さを追いかけるような動きが見られます。

撒き餌さが中層部に落ちる頃には餌取りと一緒に中型のグレが混じり喰い上がるグレ、喰って下に潜るグレとが確認出来ます。

底部に至っては、型が大きいグレが混じり小さな魚は少なくなるのが見てとれます。

ではこのような時期での撒き餌さは、どのようにすれば良いのでしょうか。

私はこの時期から重い比重の素材を入れた撒き餌さ作りを始めます。
とは言ってもオキアミは同じ比重ですので押し麦やペレットなどを少量の海水でオキアミ解凍の際一緒にこれらをその海水に浸けてオキアミエキスの海水を吸わせておきます。

それから高比重の配合餌を混ぜて撒き餌さを作ります。

この高比重の混ぜ物が上層、中層を突破して下まで落ちて行く事で底部のグレに刺激を与えるようにするのです。

撒き餌さ作りについては色々な考え方がありますので、工夫しながら仕上げて行くのも釣り人のセンスです。

ここでもう一つ注意点があります。

それは仕掛け馴染み後に、刺し餌が撒き餌さと同じ動きをする仕掛けを心掛ける必要があります。

その理由はシマノ田中氏との対談の中の釣果を大きく左右する小さな基本テクニックをご参照ください。