二枚潮縦横攻略

 二枚潮縦横攻略

二枚潮は上潮が右なら下潮は左、またその反対など、同方向でも、上が強く下が弱いなど、これは潮が変わる際、残っている前の潮が影響して現れるのです。

それ以外に、地形による二枚潮、海中温度による二枚潮、塩分濃度による二枚潮と様々な二枚潮が発生するのです。

そして上潮が右80/100の力で流れていると仮定して下潮が横50/100など潮力が異なる二枚潮もあります。

また上潮右50/100に対して縦に潜る下潮80/100などの力がある二枚潮もあります。
また、これらの反対の二枚潮もあります。

更に上潮が暖かく下潮が冷たいこともあるし塩分濃度が違うケースによる二枚潮もあります。
また、上潮が右、下潮が左という相反する二枚潮もあります。
ここでは時々起きる縦横同方向の二枚潮と暖冷による二枚潮について説明致します。

図のように右の下潮が上潮に対して右の流れが強い場合はこのような仕掛けの動きになります。

仕掛け馴染みの後にこの下潮に出くわした時は仕掛けが引き込むより先に意図的にラインを送ります。
張ったまま流すと撒き餌さから離れて、浮き上がりのままになりますので棚ボケになってしまいます。
この場合は仕掛けが踊らぬようにハリスにガン玉を打ったりナビを装着するなどで下潮を捉える工夫が必要です。

同じく下潮が縦の場合も意図的にラインを送ります。
縦横の二枚潮の場合は海中のナビ等で目視出来ると思います。

これらの二枚潮で、遠投の場合は目視出来ませんので、ラインコントロールで海中の情報をキャッチします。
また、遠投の場合、軽い仕掛けでは、道糸の重みが仕掛け馴染みの邪魔をしますので、道糸の沈み込みに負けない重めの仕掛けが良いと思います。

慣れて来たらロッドを高く上げてライン操作の練習をすると良いでしょう。
暖潮、冷潮に関しては、どちらが釣れるかはその場の環境によりますので、暖冷の潮の見分けをすることで棚設定を決めます。

これは上潮の範囲内と下潮の範囲内で仕掛けを回収してオキアミの温度を指先で測ります。
オキアミを刺す際に常温の温度を指先で覚えていますので変化はわかりやすいと思います。

付け餌の温度によって釣れる棚がわかります。この変化を掴む事でアタリ棚が決まります。

この際道糸に目印を結んでおき、棚決めをすれば効率良い手返しが可能です。