潮 3・2・1の法則

上図に見られるように、一般的に潮の流れる力は上潮3・中潮2・下潮1と力が強い順に考えられます。(強い順に3・2・1)

そこで右から上潮、中潮、下潮を狙うパターンについて私の攻め方ですがお話ししたいと思います。 

上層ほど、風や潮の勢いが強く時に上潮が滑るくらいに強く流れることがあります。

高水温期では上層、中層あたりまでグレが喰い上がる傾向です。

低水温期では下層を釣る事が多くなります。

上層を釣る場合は仕掛けとコマセ同調が合えば直ぐに答えがでます。

しかし、中層から下層になると潮を見切れないと釣れる釣れないがハッキリと別れてしまいます。

秋から冬にかけては、中、下層を釣るのですが、磯からでは海中奥までは目視できませんね。

そこで上図のように潮受けゴム、ゴムチューブやナビなを2段に打ち、海中の潮の流れ方や潮の強弱を出来る限り確認します。

この作業が最も釣果を左右する事になります。

潮の強弱は上から3・2・1と思考していますので、この強弱を考察した海中を元に仕掛けを組みます。

ウキグレの場合、上記の様に、仕掛けを投入と同時にコマセを針側へ打てばターゲットは狙えます。

しかし秋から冬にかけては二層目、三層目を狙うことが多くなります。

この層の潮が確認できたら、ガン玉の重さと打つ位置をこまめに調整しながら、ハリスの角度をグレの喰い上がる角度にあわせます。

この作業は、釣れる型を見ながら惜しまずマメに調整していきます。

ガン玉が潮の力にあっていないと角度が保てません。

軽い仕掛けでは浮き上がり、重い仕掛けでは立ちになりこれでは30cm以下の小型の餌食になってしまいます。

仕掛けを馴染ませるとは仕掛けが立つ事ではなく、グレの喰い上がる角度に仕掛けを立たせる事が馴染むと言う理屈なのです。

重めの仕掛けを張り込んで角度を作ることもひとつですが、これではコマセとの同調時間が短くチャンスは少なくなります。

このような方法もありますが、スタンダードをマスターしてから思考することが良いかと思います。 

出来るだけ潮に合わせた重量〈ガン玉調整又はガン玉無し〉の仕掛けを作る事でコマセとの同調時間を稼げて、好釣果にも導けます。

潮の流れと強弱に合わせたコマセの投入位置や拡散するバラけ撒きなどで、より同調できる撒き方も思考します。

ポイント:下層を狙う時、極力下潮を確認する作業を惜しまず行うことが何よりかと思います。