2019年SHIMANOフィッシングウェアから新しい素材とデザインが発売されました。

こちらのウェアに付いての比較をしてみました。

◎パンツ

◯ショーラーリミテッドプロパンツ
   ¥38000上画像
◯デュラストファイヤーブラッドパンツ
   ¥18700中画像
◯ゴアウインドストッパーファィヤーブ
 ラッドパンツ下画像
   ¥22500


◯デュラストファィヤーブラッドパンツ
SHIMANO新素材デュラストサイトより

●磯での激しい動きに追随するストレッチ素材、デュラスト3層生地を全面に採用。防水シームテープのない防風仕様

●裏は着ごこちの良い起毛素材
●ウエストベルト付
●ベルクロタブ付の裾アジャスト

東レが開発した撥水・透湿・高伸縮の素材を用いたパンツが発売された。

機能面では3層生地でシームテープを用いない仕様はとても魅力的であるが、裏起毛仕様で着用シーズンは限られる。


着用感はすこぶる良い。
しかしながらこのパンツ人気が無い理由がデザインのようだ。

リミテッドプロのブラックとファィヤーブラッドのレッドの2タイプがラインナップされている。

◯ファィヤーブラッドゴアウインドストッパーパンツ

サイトより
●優れた防風性、透湿性、撥水性を発揮するGORE®WINDSTOPPER®素材にストレッチ性能をプラス。

 立体裁断との相乗効果で、磯での激しい動きに追随
●ファスナーの開閉でムレを解放するベンチレーションを太腿両外側に配置
●ベルクロタブ付の裾アジャスト
●邪魔になりにくい薄型のウエストバックル

こちらは2018 年から引き続き発売されているモデルであり、ゴアテックス社のオリジナルゴアウインドストッパーが採用されている。
透湿防水性能は抜群であり、やはりこのモデルの人気は高いようだ。 

デメリット:春夏向け素材だが、夏は蒸れて暑く、春の肌寒い日には寒くて向かない。

Mサイズを購入したが股下が72cmと短い。


◯ショーラーリミテッドプロパンツ

ショーラーの価格はデュラストタイプとゴアウィンドウストッパーのパンツと比較すると高額ではあるが、機能性は秀でている。

磯にての着用感はどのパンツよりも快適であり、特筆すべきは柔らかなストレッチにある。

スイスのショーラー社が開発した素材であり、登山・クライミングにて登山家達から指示を得た素材である。

このパンツを磯で使用してみると、5つの特徴を知ることになる。

⚪︎耐久性
⚪︎ストレッチ性
⚪︎軽量性
⚪︎撥水性
⚪︎防汚性  
の5点です。

柔軟なストレッチはとても良い着用感であり、膝の曲げ込みは全方向に追随する仕立てでありこれまでにないノンストレスフィットである。

真冬のインナーに厚手のタイツを重ねても膝の曲げ伸ばしはスムーズに対応する。


デザイン面でもブラック・レッド・ゴールドと磯でのフィッシングシーンにも映える印象であり、機能面、デザイン面を比較すると釣り人感覚ではこちらを選択したくなる。

しかし、ショーラー社へのパテントフィーが高く価格が4万円近くするこで需要が少なく2年で廃盤となってしまった。

パンツにこの価格はどうかと思うのだが、デザインと機能性、股下の長さも十分にあり一度着用すると、これはこれで手放せないほど魅力あるのも事実である。

手持ちの釣り用パンツの中で、夏は流石に厳しいが、3シーズン着用可能であり、暑い日でも太腿外側にメッシュベンチレーションファスナーがあるので、熱を外へ逃せることやCOLOR BLACK(カラーブラック)「R」加工による熱を吸収しないカラー加工が施されるなど、ロングシーズン着用可能にしているのも選ぶ理由のひとつだ。

履き心地は快適であり、機能性から見ても撥水・透湿・ストレッチとゴアテックスやゴアテックスインフィニアムにない高機能素材であり、釣行時には選択最優先のパンツでもある。

また、メンテナンスも洗濯機で濯ぐだけで汚れはほとんど落ちてしまうほど優れもので、ゴアテックスなどと異なり管理も簡単でありがたいのも付け加えたい。


◯2015ブレスハイパーリミテッドプロ右
◯2019 ブレスハイパーファィヤーブラッド左

右 こちらは旧モデルであり、今季の物と比較すると厚手であり裏起毛が硬くインナー・アウターとの相性にもよるが滑りが悪くロッドを振ったりする際にウェア同士でのこすれ感がある。

今季ものよりは暖かいのだが着用による突っ張り感は否めない。

表面の処理も今季物よりゴワツキ感があり毛羽立ちしやすい。

ブレスハイパーは蓄熱素材であるが正直MIZUNO社から出ているブレスサーモとでは比較にはならないほど蓄熱機能は期待出来ない。

◯2019 ブレスハイパーファィヤーブラッド

こちらのモデルより素材は薄くなっている。

その分動きやすく裏起毛も柔らかめに仕立てられこの辺は改善されている。


薄手になったことで通年の出番は多くなるわけだが、本来の蓄熱素材であるにもかかわらずこの機能は未だ改善されていない。

MIZUNO社のブレスサーモを参考にして欲しいものだ。

ストレッチ性は高くなり磯での動きにも追従するアクティブ性能は高くなったようだが、薄手になっただけ動きやすくなったとも捉えられる。

価格は高くなったのだが機能は変わらずでは、進化という触れ込みはいかがなものか。

デザイン面では、よりファィヤーブラッドのカラーに近づき、磯での存在感は抜群である。
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