サンラインヒータージャケットインプレッション
このジャケットだが、インプレッションを掲載する事はないと思っていてのだが、他社メーカーのヒーターベストの機能レベルが高く、また、コストパフォーマンスも大きく違うので、このジャケットの機能面とコストパフォーマンスを掲載しようと思いました。
結論から言うとこのジャケットは蒸れる。
そして、機能と価格がアンバラスである。
実はこのジャケット、あまりに蒸れるので着用を控えていたのである。
ヒーターは4段階にて温度をコントロール出来る。
この機能は上画像のように点灯するボタンカラーの変換で温度管理が出来る設定である。
そして、素材は薄い中綿がパッティングされ独自のウィンドストッパーが施されている。
この独自のパッティングで高い保温を可能しているのだが、汗を外へ逃がさないのことが欠点である。
行動時のなどレイヤリングを間違えると汗冷えに繋がる。
なので暖まったらスイッチでコントロールしながら胸元を開けたりして温度管理することになる。
厳冬期などのや寒風時は保温性が高くとても良いのだが、その環境以外は暑くなり過ぎて、汗をかいてしまうと、透湿しないウィンドストッパーの機能が汗冷えの原因になりやすい。
例えば地磯歩きをする際は、スイッチをオフにして行動するのだが、それでも汗をかいてしまうと、このジャケットの裏地に水分が溜まってしまう。
この水分は抜けないのでこれが後に身体を冷やす原因となってしまう訳です。
故に歩行の際は背負子に詰め込んで行動する訳だが、フリースなどと比べると重くて嵩張るのである。
ヒーター機能だが、スイッチを入れてからの急速加熱は直ぐに60度になり、身体を暖めてくれる。
5分で55度へ自動で切り替わる。
これより温度を抑えたいときはさらにスイッチを押すと50度に変更できる。
この温度調整をこまめに行わうわけだが、
この作業、アウターシェルのファスナーを開けて運用しているためGure8には面倒であり、アクティブな動きになると、暑くなり、すぐに汗をかいてしまう。
最もこまめにコントロールすれば良い訳なのだが・・・。
休憩時、待機時などではすこぶる快適であり、使い方によっては真冬の必需品とも言えよう。
ここで、最も知りたかったのはバッテリーの消耗量である。
Gure8の運用は20000mAを用いてる。
腰上に2箇所バッテリーホルダーがあり、そこのUSBジャックに繋ぐだけで可動可能だ。
上図のスペックによると20000mAならミニマル設定の50度設定でなら一日は持つはずだが、現実には8時間ほどの運用となるためコントロールしながら運用することになる。
最もバッテリーの仕様にも問題があるのだが、よって携帯電話の充電器も兼ね予備バッテリーを携行することになる。
結論だが、価格はノーブランドの類似品に比べるとかなりの高額ゆえ、ノーブランドのもので透湿効果があるならそれで十分だと言える。
サンラインでは、現在化繊ワタのベストとミドラースーツのみでこのタイプのジャケットは廃盤となっている。