2020.1
シマノ 田中修司氏 Gure8対談
今回の対談では潮と仕掛けの考え方、生きた潮の掴み方など熱く語って頂いた。
ここでは、一部ですが生きた潮について語って頂いた事を記載してみましょう。
一概に潮と言っても磯から観る潮は多くの情報を含んでいます。
潮を大別すると生きた潮・死んだ潮に判別出来ます。
そして潮は層になって重なっている事が殆どです。
今回はこの海中に重なる潮について語って頂いた。
ここではその幾重にも層になって重なった潮の中から生きた潮を見つける方法を具体的に語って頂きました。
オペレーションとしてはヨレやカベへ仕掛けを導くことが基本なのですが、ヨレカベはグレのいる下層まで発生しているとは限りません。
このヨレカベの届かない下層を狙う場合は、特に生きた潮を掴む感覚が最も肝心なファクターだと氏は語る。
この感覚とは簡単に言うとラインに掛かる負荷の違いをディップや手元の操作で感じ取る事だと言う。
ヨレカベの届かない下層にグレ棚がある場合などはこのラインに掛かる負荷で潮を掴む感覚を養うことが釣果を大きく左右するファクターであると言う。
よっていかなる条件の中でも生きた潮を探す事が競技会では必須ファクターという事です。
1尾を競う協 競技会では尚更この生きた潮を探し出す事が不可欠であり、ましてや短時間の競技会ではこの事が最も大切な作業だとも言う。
では、この生きた潮をどう捉えるか?
この事について具体的に説明していただいた。
◯生きた潮の見つけ方
この生きた潮に仕掛けが入った時の変化は、ラインがすうっと出て行く時が生きた潮の層に入った瞬間であり、ここで軽く張るオペレーションを施すこと。
ここであたりが無ければ更に下層へ仕掛けを送り込み、生きた潮を探す作業を繰り返す事が好釣果につながるとのことであった。
◯仕掛けの角度
潮の勢いによっては海中の潮が強ければハリス角度が付きやすく、弱い時は仕掛け立ちになりやすいですね。
ですから強い潮なら特別強く張る必要は無く、張りすぎはかえって棚をボケやすくさせるので潮任せ程度の張りが良いと言います。
この下潮の力が強い場合はたとえウキが000であっても5Bぐらいまでのガン玉を打つ事もあるそうです。
ウキ浮力などに囚われず潮の力に仕掛けを合わせる事が何よりで、海中をよりリアルに洞察する感性も必要だと氏は語る。
また弱い潮ならノーガンの時もあり、より早く海中の層ごとの潮の力・方向を掴む感覚を身に付けることも良釣果に結びつくことになります。
これは経験を重ねた故に身につく感覚感性でもあり、プライベート釣行では多くの潮を学んでこそ養える感覚でも有ると言う。
競技会で100%MAXの力を発揮できるのはこの感覚・感性を執着し持ち続ける事が勝ち上がる秘訣だそうです。
今回もまた長時間を対談に割いて頂きありがとうございました。
今後は今回の内容をより詳細にtechnic潮攻略編にて記載してまいります。