2020.8.6
磯にてこのモアザンLBDを使った印象を記載してみましょう。
リール自体は軽く正転、逆転共に非常に滑らかです。
このリールの特徴はデジギアが搭載されていてパワーは十分です。
ビッグゲーム用までとは言えませんが、通常の磯釣用2500番手レバーリールよりは強い感じです。
ハイギア仕様を選択したので遠投によるアクティブなアクションはとても良いのですが微妙なアクションや魚がかかった時の巻き込みはローギアに分があるように思えます。
通常の磯のグレ釣りではシモリに入られないように浮かせる早巻きをするのですが回遊魚などはシモリに潜ることは少なく直線的なやりとりが多く、頭をこちらへ向けてさえいれば先手を取れるのでハイギアはさほど必要ない感じです、
それは巻く速度が速いと魚の暴れ方が違うように感じるからです。
最もハイギアでもスロー巻きで対応できますが、やり取りの”癖〝がついていると無意識に早巻きになってしまうわけです。
またルアーアクショでは、故意のハンドル逆転による落とし込みや水中での逆転によるアクションが思い通りに行えます。
レバーオフの状態で待つと、ルアーにかかる水圧だけで逆転するほどの感度です。
これらは通常のスピニングリールでは出来ないアクションです。
またシーバスではエラ洗いになる前に故意の逆転巻きやレバーオフで張りを抑えることも可能で、エラ洗いをさせない制御が可能で、正にシーバス用に設計されたレバーリールとも言えます。
これらのメリットはありますが磯釣りのレバーリールに慣れている場合、デメリットもあります。
それはもともとこのリールは、オープンベールで運用しないのでベールがオートリターンしないこと、レバーは魚とのやり取りにのみ用いるためレバーは短い。
レバーを握ったままだと人差し指先端腹の部分が当たってしまい、多少の痛みを感じるなど通常のトーナメントなどの磯用レバーリールとは異なる運用になります。
それはやり取りの時と、ルアーコントロールする時だけレバー操作を行うモデルだと言っても良いと思います。
やはりシーバスに特化したモデルであり、グレ釣りなどの磯釣りの運用には適さないと言えます。
メリットとしては前術したようにパワーギアとハイギアによる仕掛け回収の速さ、魚によってはハイギアに分があること、それと故意による手巻きの逆転でのルアーアクションが行えることや、ルアーから伝わる負荷による小さな力でも逆転するほど感度はすこぶる良いので自然なアクションと無理のないやり取りが可能です。
これはストップアンドスリーブでは水圧だけでルアーを真下に落とせるほどで、この感度は魚がルアーを咥えたときに逆転によるラインの送り込みが瞬時に行なえる。
通常のスピニングではこの喰い込の際、ライン送りは出来ないのでドラグの調整にて対応すると思います。
この喰込みの瞬間は、明らかにレバーによる逆転が有利に思えます。
またレバーブレーキの効きは指の押さえ具合で効きがコントロールできるほど微妙なブレーキ操作が可能です。
更にドラグでのコントロールを用いれば正に最強のリールと言えます。
やはり高価なリールだけにダイワの英知を結集したと言っても過言では無いと言えます。
ハンドルはパワー重視でありノブは大きく、ねじ込み式で折りたためないのでハンドルを外してのハンドリングとなります。